マーケットプレイスの先駆け・Craigslistについて調べてみた
Craigslistとは
Craigslistとは、1995年から運営開始されているクラシファイドコミュニティサイト。クラシファイドは英訳すると、「Classified」で、「分類された」といったような意味。様々なトピックごとに分類された募集・告知媒体のようなものである。
内容としては、地域ごとにサブドメインが切られていて、その地域ごとに「コミュニティ」「サービス」「住宅」・・・といった具合に様々なトピックがある。トピックのページを見てみると、一覧ページが現れ、トピックにまつわる様々な募集や告知が掲載されている。
この募集や告知を介在して実際に人々がリアルでもやりとりを行うとのこと。今でも根強い人気があるらしく、中でも「For sale(売却)」のトピックはその代表格。
形は違えど、まさに「インターネット上でエンドユーザーが自由にやりとりをする」というマーケットプレイスの原型であり、実際に「Craigslistの解体」から様々なマーケットプレイスが誕生をしている。
「Craigslistの解体」とは
マーケットプレイスのバイブルであるマーケットプレイスガイドブックの中で使用されていた表現。スタートアップが大企業に勝つにあたり大事なのは「バーティカル」を狙うことであり、そのバーティカルが言わば、Craigslistの「トピック」であったということ。
実際に、まるでトピックを切り出すかのような形で、様々なバーティカルなマーケットプレイスが生まれてきていることが下の図でも分かる。
出典:The Spawn of craigslist Like most VCs that focus... - The Gong Show
出典:The Magic of Liquidity: Web Marketplaces Still Have A Long Way To Go
今後のマーケットプレイス
2012年段階で、矢印があちこち交錯するくらい「Craigslistの分解」がされており、2018年の現在では、もっと分解が進んでいるのではないかと思う。
マーケットプレイスの本質は「エンドユーザー間の直接取引」にあると考えており、ダイレクトマッチングこそが肝。インターネットの普及やシェアリング・エコノミー(個人の遊休資産の活用)の浸透もあり、今後も様々な市場が「エンドユーザー間の直接取引」が可能になって来るのではないか。
そうなると、「エンドユーザー間の直接取引」はあらゆる分野で当たり前で、その上で益々重要性が増すテーマとしては、
- 取引を行うエンドユーザーの信頼性
- ロジスティックのスピード
あたりだろうか。もっとこの点は掘り下げて考えて行く必要がありそう。