私的マーケットプレイス研究所

マーケットプレイスビジネスについて学んだことを書き留める。

バイラリティを引き起こすには?その種類と具体的な事例5つ

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バイラリティとネットワーク効果の違い

バイラリティの話が出ると、よく混同されがちなネットワーク効果。バイラリティはネットワーク効果の必要条件であるかもしれないが、十分条件ではないということ。

Andreessen Horowitzの資料によると、バイラリティとネットワーク効果の違いとして、以下のように説明されている。

 つまり、ネットワーク効果は「ネットワークに参加者が増えれば増えるほど、ネットワークの利便性が高まる」という価値そのものの話をしており、バイラリティはそのネットワークへの参加者を増やす際のスピードの話をしている。

 

バイラリティには2種類ある

バイラリティとネットワーク効果の違いを理解したところで、バイラリティには以下の2種類ある。

  • Product Virality
  • Traditional Virality

それぞれについて、上記と同じくAndreessen Horowitzの資料を参考にサマリしてみる。

 

Product Virality

プロダクトそのものにバイラル要素が含んでいること。代表例としてはFacebook。友達が友達を呼ぶことで、指数関数的にユーザーが増える。

またこの類のプロダクトであり場合、バイラリティが起きると、ネットワーク効果が起きる。つまり、Facebookに登録する友達が増えれば増えるほど、Facebookの利便性が上がる(フィードコンテンツが充実する)のである。

 

Traditional Virality

プロダクトそのものにバイラル要素が含まれていないが、口コミなどによって生じさせることができるバイラリティ。インセンティブプログラム・他マーケットプレイス相乗り・埋め込み可能の3つがある。

 

Traditional Viralityの3種類

インセンティブプログラム・他マーケットプレイス相乗り・埋め込み可能の3つについてサマリする。

 

インセンティブプログラム

口コミや紹介をしてくれたユーザーに対してインセンティブを与えることで、バイラリティを起こす手法。

 

UBER

「友達を紹介すると、友達が無料乗車できて、あなたの無料乗車できる」的なインセンティブプログラムをやってる。

無料乗車をゲットする | Uber

 

Evernote

「友達を紹介してくれたら、Evenoteポイントプレゼント!」的なインセンティブキャンペーン。Evenoteポイントを集めてプランをアップグレードすることができる。

 

マーケットプレイス相乗り

マーケットプレイスへ相乗りし、強者の力を借りることでバイラリティを起こす手法。

 

Airbnb

Airbnbのホストのアコモデーションを、Craigslistに簡単に投稿できるようにした。CraigslistでAirbnbの物件を見つけると、ゲストはAirbnbにも登録しないといけないので、Airbnbは無料で集客ができた。

 

Instagram

Instagramに投稿することで、SNS連携でFacebookTwitterFoursquareなどにも写真を投稿できるようにした。当時、Instagramの写真フィルタは画期的で、「綺麗!」と興味を引かれたユーザーは自ずとInstagramに誘導された。

 

埋め込み可能

他サイトへの埋め込みハードルを容易にし、バイラリティを起こす手法。

 

YouTube

初期のYouTube は音楽・バンド系のニッチなサイトへの攻略から始めた。その際に、自分の楽曲をシェアする際に課題があったとのこと。そこで、簡単な埋め込みコードを発行できるようにして、他サイトにYouTubeがどんどん埋め込まれていった。

 

バイラリティのメリット・十分条件・必要条件

何と言っても投資対効果が良い。CPAは安いし、LTVも 高くなる傾向がある。そのため、バイラリティをいかに科学的に起こすことができるかは非常に大事。

だけど、このバイラリティ自体は、本質的には「他人への紹介」なので、「プロダクト自体が紹介されるに値するのか」といった観点からはやはり逃れることができないので、十分条件であると言える。

また、必要条件としては、インセンティブプログラムの場合、インセンティブが「サービスの利便性を向上させるものになっていること」は大事。例えば、UBERであれば、インセンティブは無料乗車だし、Evernoteであればプランのアップグレード。

言うは易し行うは難し、プロダクトの磨き込みが第一歩。