私的マーケットプレイス研究所

マーケットプレイスビジネスについて学んだことを書き留める。

中古産業機械マーケットプレイスALLSTOCKERの特徴は手厚い事務局サポート

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中古産業機械マーケットプレイスALLSTOCKERとは

公式サイトから引用すると、

中古・新品問わず、建設機械、農業機械、車両から工作機械に至るまで、働く機械全般を簡単に売買することができます。

 

出典:https://allstocker.com/ja

 とのことで、なんと中古産業機械がオンライン完結で売買できてしまうこと。

ALLSTOCKERでは、

  • 売り手:中古産業機械を売りたい人
  • 買い手:中古産業機械を買いたい人

 というプレイヤーで成り立っており、特に買い手に関しては、日本国内だけではなく東南アジアにも展開をしており、グローバル。

 

ALLSTOCKERのビジネスモデル

まず、取引形式に関しては2種類あり、マーケット型とオークション型。今回はマーケット型について調べてみる。

マーケット型の場合、マネタイズとしては手数料で、売り手と買い手それぞれから成約金額の5%、したがって合計10%を受け取っている。なので、100万円の成約金額であれば、10万円が事務局に手数料として入る。

※産業機械なので、運送費がかかるため、それは成約金額は別途で買い手が負担

 

高単価商材マーケットプレイスの特徴:手厚いサポート

実際にマーケットプレイスを覗いてみると、価格はゆうに100万円を超えており、高いものではなんと2,000万円を超えている建機も。このように非常に高単価な商材を扱うマーケットプレイスの特徴は何かという事務局による手厚いサポート。

 

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※左:買い手のステップ 右:売り手のステップ

 

上図の黄色部分だけが買い手・売り手が対応すれば良い部分で、具体的な商談・成約・運送・決済・引渡は事務局が担当するとのことで、相当に人の手が入っている印象。

確かに、このような高単価商材であると、衝動買いなんてほぼほぼ無いだろうし、自分でやろうとすると、素人目にも非常に面倒な気がするので、間に人が入ってもらえるのは心強いし、それをネット完結でできているのは相当すごい。

 

ALLSTOCKERのニーズ検証はヤフオク

このような超大規模なサービスのニーズ検証方法が気になったので調べてみると以下のような記事を見つけた。

 重機のインターネットでの取り引きに商機があると見て、父の企業の一事業部として独立採算での取締役として参加した。「事業部といっても、手元にお金はない状況で、そもそもスタート時点で売買の”買う”ができなかった。困ったところで社内の整備の人に話を聞くなどしたところ、3年前に使ったきりで、今後も使われない建機があることを知った。イチから整備を行い、修理をしてヤフーオークションに載せてみたら、すぐに買いたいという声が殺到し、驚いた」

 

出典:ASCII.jp:平均単価300万円!ALLSTOCKERは建設機械の国際ネット取引所を目指す (1/2)|ASCII STARTUP 今週のイチオシ! 

なんと「ヤフオクで自分で売ってみる」という検証方法を取ったそう。ニーズ検証方法としてはスマートで、なるほどなと思った。

 

売り手はどのように集めてくるのか

そして、個人的な疑問としては「どのように売り手を集めるのか」。勝手なイメージだが、建設業界において「ネット完結で何かを売る」という習慣は無さそうだし、「中古産業機械を売ろう!」という発想が出なさそう。

そういった意味で獲得のマーケティングは、デジタルでは無く、展示会や業界誌の紙面に広告掲載になってきそう。

一方で買い手に関しては東南アジアにも展開しており、アービトラージでニーズが高そうなので、売り手と比較したら容易なのでは無いか。